
以前読んだある小説の中で、片づけの分類に関する内容が印象的だったので、さくっとご紹介します。
引用元はこちらの本。

『ペンギン・ハイウェイ』
祖母は家の中を動きまわりながら、ぼくに部屋の掃除の仕方や整理の方法を教えてくれる。
上手に分類するとたいへん気持ちがよいことを、ぼくは祖母に教わった。祖母の分類三原則。
□ よく使うものと、ときどき使うものを分けること。
□ ぜったいになくしてはいけないものと、なくしてもかまわないものを分けること。
□ 分けにくいものは決して分けないこと。
片づけの分類に悩んだときの【3原則】。
片づけの方法や基準は数々ありますが、先にあげた【分類3原則】は、シンプルにしてなかなか奥が深いなと感じます。
1番目と2番目は、各個人の生活スタイルに従って分ければよいので、誰にとっても比較的わかりやすい分類方法といえそう。
私が特に気になったのは、3番目です。
■ 分けにくいものは決して分けないこと。
片づけは、自問と謎解きの繰り返し。
3番目が気になった理由としては。
「分けにくいものってなんだろう・・」と、本を読んでから時間が経っても、ずっと印象に残っていたからです。
ただ、本書は小説であって、片づけの指南書ではないため、当然ながら具体例などもありません。。
片づけというのは、作業自体はわりと単純なのに、その過程で起こる感情や思考は、とても複雑。
ひたすら自分に問い直したり、ある種の謎解きのような感覚を持てると、片づけへの向き合い方も変化して、また違った角度で問題を見ることができるのかも。
分けにくいものとは?
■ 分けにくいものは決して分けないこと。
この意味を何度も考えつつ、あてはまりそうなケースを思い浮かべてみました。
具体的には、
・ 実家の片づけ
・ 家族や同居する人の物の片づけ、など
そう思った理由は、片づけというのは、自分の物でない以上、簡単に分けたり捨てたりできない(物理的にも感情的にも)と、しみじみ感じているからです。
◇ 個人的な例としては、下記のかんじです。
・ ここ10年以上、不定期ながら実家の物の片づけを手伝ってきた。
・ しかし、半年、1年経つと、あれだけすっきりさせたスペースに、また山のように物が積まれている。この繰り返し。
・ どれだけ親に説明しても心身の労力をかけても、状態はほぼ変わらず。
・ 最近は、このどうにもならない状況が、もしかしたら「分けにくいもの」なのかも、と感じるように。
・ 頭では、人の片づけに口出ししてはいけないとわかっていても。やはり自身の体力があるうちに、少しでも実家の片づけを進めておきたいと焦っていた・・。
・ 自分都合を再び反省しつつ、いずれ適切な時期がくると思い直し。
・ 片づけに関して、何か気持ちがもやっとするとき、「分けにくいものは決して分けないこと。」を思い出すようになった。
・・・
「分けにくいもの」も人それぞれで、想定されるケースも異なると思います。
片づけで何かもやもやしたりグレーゾーンだと感じたりすることがあれば、そこを深掘りして考えてみると、自分なりの答えに近づけるのかも。

今回は、小説の中で気になった、片づけの「分類3原則」についての話でした。
□ よく使うものと、ときどき使うものを分けること。
□ ぜったいになくしてはいけないものと、なくしてもかまわないものを分けること。
□ 分けにくいものは決して分けないこと。
簡単そうなのに実践できていことがあれば、さっそく行動に移してみたり。
謎解き気分で、あれこれ考察してみたり。
自分だけのオリジナルの分類3原則を、新たに作ってみるのも面白そうですね。