かつては何十枚も、当たり前のように持ち歩いていたポイントカードやクーポン。
一部を除き、それらを思い切ってやめてみたら。
何かから解放されたみたいに、ほっとして、すっきりしました。
結論から先にお伝えすると。
ポイントカードやクーポン類は、日常的に確実に使っていて、利用頻度の高いものだけ残し、あとはすべて処分しました。
たったそれだけのことで、気持ちも管理も、思った以上に楽になることを実感。
各数は、できれば3つ(多くても5つ)以内に絞れると、よりよいです。
(それは、実物のポイントカードやクーポンでも、アプリなどオンライン上のサービスでも、同様)
ポイントカードやクーポンを手放して、管理も気持ちも楽にする。
数年かけて少しずつ物を減らしていく中で、ポイントカードやクーポン券といった物も、片づけの対象になりました。
■ 物の数を絞る
■ 管理をできるだけ簡単にする
この2点は、頭ではわかっていても、そこに至るまでに時間もかかったりします。
個人的にも、ある程度の時間は要しつつも。どうにか、ポイントカードやクーポンの類も、上記2つのことを基本に、減らすことができました。
3つくらいに絞れると、行動もしやすくなる。(3択の原則)
段階を経て、ポイントカード/ポイントサービス、クーポン類を減らしていく過程で。
なんとなく、最終的には「3 ~ 5つ」くらいに絞りたいな、という感覚がありました。
試行錯誤の途中だったので、その時点ではそれほど意識していませんでしたが。
これは、人間の認知能力的にも、理にかなったことのようです。
結論からいうと、人間は選択肢が3つ以内でないと即決ができません。
人間の認知能力には限界があります。普通の人が頭の中できちんと認識して、きちんと比較できる選択肢の数はせいぜい3つが限度です。
それ以上になると、どれもよく見えたり、どれもピンとこなかったりで、なかなか決断できなくなってしまうのです。
(中略)
そこで、現実的な片づけのルールとしては、とりあえず、あらゆる行動の選択肢を3択まで絞っておくことにします。
3つの中から1つを選ぶことによって、即決・即行できるような環境にもっていくことを片づけのルールにしましょう。
この「3択」の原則は、片づけのみならず。
日常や人生のあらゆる場面での「選択や決断」でも、覚えておくと役立ちそうですね。
いくらたくさんのカードやクーポンがあっても、数も種類も把握できていなければ、つまりは適切な使い方もできない(持っていないのと同じ)ということ。
何においても、数を絞るというのは、大切なことなのかもと思います。
ポイントカード類の現状把握 → 数を絞る。
ポイントカード類の洗い出し作業の当初、ゴール設定はこちらでした。
◆ 財布のポケットに収まる枚数までに絞る。(まずは8枚以内に)
①ポイントカード、クーポン類の現状を知る。
・財布に入りきらない何十枚ものポイントカードやクーポン券は、別途ファスナー付きの「専用ケース」に収納し、常にバッグの中に入れて持ち歩いている状態。
・すべてのポイントカード類をまとめていたので、ケース自体の見た目もパンパン。結構な厚みと重さもあり、ファスナーも締まりにくくなってきていた。
・ポイントカードは、電子マネーカードと兼用になっているもの、ポイント専用のプラスチックカード、スタンプを押してもらうタイプのアナログな紙製カードなど、様々あった。
②主に使っている、今後もポイントを貯めたいカードだけに絞る。
・【残す】
明らかに月に何度も使っている、今後も利用予定というポイントカード。
・【捨てる】
中途半端にポイントが貯まっていたカードや、半年~1年以上利用していなかったお店のカード。→ 思い切って処分。
・【捨てる】
買い物のたびにもらうことの多かった、紙のクーポン券。→ 全て処分。
(処分した理由= クーポンを持っているのに使い忘れる、いざ使おうとしてすぐに見つからずレジ前で慌てる、気づくとクーポンの期限が過ぎていた、、等々)
・【人に使ってもらう】
いくつかのお店で、すでに全ポイントが貯まっていたが、行く機会がなくなり、そのままになっていたポイントカード。
→ それらのお店をたびたび利用する人に渡して、使ってもらうことに。(カフェや珈琲専門店などのポイントカード)
・【さらに絞る、減らす】
ポイントカードの枚数は、半減から10枚程度に絞るところまではわりとスムーズだったが、そこからさらに減らすのには多少時間がかかった。
(買い物の仕方を変えるなど、色々試していたので)
→ その後、さらに枚数を減らし。ポイントカード/クーポン類の専用のケースも処分。
③買い物行動も見直し、ポイントを貯める箇所を決める。
以下は、ネットとリアル(実店舗)での買い物、いずれの場合でも同様。
・ポイントを貯めるのは、日常的によく利用する数カ所に絞ると決める。
・決めたところ以外で買い物をしても、ポイントカードを新たに作ったり、ポイントを貯めようとしない。
・クーポンに関しては、クーポンありきの買い物行動を見直す。
(紙クーポンは、とっておかない方向にして、オンライン上のクーポンの使い方を見直した)
・必要な物を買おうとした時点で、それに応じたクーポンがあれば利用する、という程度のスタンスに変える。
・必要に応じて、ネットでのまとめ買いも効率よく利用する。
(以前は、何でもこまめに購入するのがよいと思っているところがあった。ただ、物によっては、ネットを利用したまとめ買いも有効なので)
・ネットショッピングのおかげで無駄買いが減った、と思う話。◆このような試行錯誤を続けた結果。
・ポイントカードは徐々に減り。初期の頃に目標としていた8枚をクリア。
・現在は、電子マネー兼ポイントカードの2枚に。
・リアル、ネットを含め、主にポイントを貯めるのは5カ所程度になった。
(追記)2019年末
・その後。リアル、ネットを合わせて、ポイントの貯め先は3カ所がメインに。(イオン、楽天、TSUTAYA)
・さらにその後。自身のキャッシュレス化も考慮し、現時点での基本は楽天に。
ポイントカードをやめて(数を減らして)よかったこと、気づいたこと。
・重くなった専用ケース(ポイントカード、クーポン用)を持ち歩かなくてよい。
・惰性でポイントカードを増やし続けていたことを自覚できた。
・いかに、ポイントカードやクーポンなどの、特典に振り回されるような買い物行動をしていたか。
・ 多すぎるポイントカードやクーポンは、実は気づかないうちに、心理的な負担になっている。
・数を絞ったことで、かえって自然とポイントが貯まっていたりする。(集約)
・管理も気持ちも楽になるのは、本当によいことだと思う。
少しずつ買い物行動を変えていけば、貯めるポイントカードも絞られていく。
カード類との付き合い方も人それぞれなので。色々と駆使してポイントを貯めることが楽しかったり、うまく活用できているならよいとして。
一方で、ポイントカードやクーポンの多さに悩みつつも、なかなか減らせなくて困っているという場合は。
一気に手放そうとせず。
先の①~③のように、現状の洗い出しから、買い物行動を変えることを意識していくと。
カードもクーポンも、無理のない範囲で、徐々に減らせたり、数も絞られていくのではと思います。
・・・
(今後は日本でも、韓国や中国くらいスマホ決済/キャッシュレス化が加速、浸透すると、ポイントサービス関連の様子も、また変わってきそうですね。)

お得感に惑わされない買い物を心掛ける。
まとめてみると。要点は、ごくシンプル。
□ 利用するポイントサービス(ポイントカード)の数を減らす。
(できれば3つくらいまでに)
□ クーポンなども無理に使おうとしない。
□ 自分で把握できる範囲にする。
□ 管理を簡単にする。
これだけのことですが、少しずつ意識し、行動を変えてみると、物も頭の中も整理され、とてもすっきりしてきます。
人は、できることならお得感があるほうがうれしい(=損をしたくない)と思っているものです。
(実際の金額的なことより、多少なりともお得感や特典があったという、感情的な部分のほうが割合を占めていそうな気もしますが)
「ポイント」や「お得」という言葉の魅力は確かにあっても。
そこに引きずられすぎて、ちぐはぐな行動をとっていないか、かえってお金や時間、気持ちを消耗していないかどうか。
ときどき振り返ってみると、買い物の仕方も変わってきたり、不要なカード類を減らせたりして、思いのほか心も軽くなったりします。
実はその身軽さこそが、本当に満足感のある「お得」だったりするのかも。