「物の片づけ」の前に、「頭の中の片づけ」から始めてみるのもあり。
片づけにはいろいろなアプローチがありますね。
自分自身の片づけに関しては、とにかく「物理的な【物】を仕分ける、減らす」、というところから入りました。
一方で、まずは「【頭の中】の片づけから始める」、という方法もあるようです。
最終的に、それぞれが望む部屋や心の状態になれば、どんな片づけ方法でもよいかもしれません。
ただ、さまざまなアプローチを知っておくことも、片づけ疲れや停滞期を乗り切るのに役立つと思います。
【頭の中の片づけ】混乱を防ぎ、よりよい未来を選べるように。
◆まずは、「頭の中」の片づけから始めてみる。
身のまわりに物があふれ、頭の中も混乱している、何から手をつけていいのかわからない・・。
そんな場合にこそ、頭の中の片づけからスタートしてみることは、とても有効だと感じます。
こちらの本より少し引用します。

本書は、部屋がきれいになることをゴールにした本ではありません。片づけることによって、人生を最大化し、幸福を手に入れるための本です。
この一文に集約されているように、片づけとは、それぞれが望む幸せを手にするための通過点。
まずはそこを踏まえることが大事かもしれません。
まずは頭の中の片づけから始めてみる、という方法もある。
「頭の中の片づけ」からはじめてみるのもよいなと思う理由は、下記のとおりです。
・一旦、心を落ち着かせることができるから。(無用な焦りを取り除く)
・長期的な視点を持つことができるから。
(個人的には、ある程度片づいてしまったので、同じアプローチから入ることはできなくても。
片づいた状態をキープしたり、さらによりよい暮らし方を考えるためにも、活用できると思います)
(抜粋)
長期的視点が持てる「頭の中の片づけ」
・生き方と未来を選ぶのが片づけなのですから、判断をするときには長期的視点が欠かせません。
・つまり、散らかった部屋を見渡して、いきなり自分にとって必要なモノを見極めようとしても無駄なのです。
そこで、片づけの第1ステップとして、頭の中を片づけることからはじめてみましょう。片づけは、手を動かす作業からはじめるのではなく、「自分はどんな人生を送りたいのか」 ~(中略)~ を思考することからはじめなくてはいけないのです。
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未来がはっきり見えてくる! 思考の3つのツール
・ツール①「理想の一日」を考える
・ツール②「何をしているときが一番楽しいか」を考えてみる
・ツール③「アラーム」で1時間ごとに一日の行動と思考を記録する
あとは、下記もポイントになります。
・「頭の中の片づけ」をするときは、落ち着いて考えるために、(今の散らかった部屋ではなく)どこかきれいに片づいた場所(公園、カフェ、図書館など)に出かけ、余計なモノがない場所で行う。
・具体的に楽しく考えること。
片づけをスタートする前や、片づけ中はもちろんのこと。片づけ後にも、定期的に頭の中の片づけを実践してみることで、現在の自分を知る客観的な視点も持てますね。
片づけの途中で起こる心理状況を知っておく。
頭の中の片づけと同様に、先に知っていればよかったなと思う点を、ついでにいくつかまとめてみます。
□ 選択回避の法則
□ 損失回避の法則
□ 保有効果
□ 現状維持の法則
これらも先の本で言及されていた内容。(心理学や経済学などでも使われる言葉のようです)
自身の片づけを振り返ってみると、まさに、これらの【心理状態】をすべて体験していることに気づかされます。
上記のような言葉は、作業自体が苦しくなって停滞してきた、片づけの中盤~終盤頃に、テレビや本で知った記憶があります。
とにかくむやみに片づけがつらい時期でした。
片づけの過程で多くの人が体験するこうした心理状況を、もしも、あらかじめ知ってから片づけをスタートできていたら。
そういうものなんだという冷静な捉え方ができたり、心身の消耗を防ぐための対策もしやすかったのかも、と思ったりします。(かなり切実に、しみじみと・・)
手を動かし、目の前の物を次々と片づけていくことも、もちろん大事。
その一方で、先に頭の中の状態を整理したり、予測できる心理状況を知っておくと、よりスムーズな片づけも可能になると思います。

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というわけで、「頭の中の片づけ」からスタートしてみるのもよいアプローチなのでは、という内容でした。
片づけは、目的ではなく、望む未来や幸せに近づくための通過点。
思考や感情が混乱したときこそ、このことを思い出すようにしたいですね。