「重曹」が、虫刺されのときに力を発揮するらしい。
そんな重曹の使い道を初めて知り。
早速、その効果を試す機会があったので様子をまとめます。
結果から先にお伝えすると。
個人的には、重曹は虫刺されの対処に役立つ、と感じました。
(今まで知らなかった生活の知恵が、ひとつプラスに)
重曹で、虫刺されのケアも。(「掃除や消臭」ほか、プラスαの使い方)
「重曹」を常備するようになって、もう何年も経ちます。
かつては、家の中に数々ある洗剤類の多さにげんなりし、それらの成分にも不安を感じたりしていました。
けれど、重曹などのナチュラル洗剤を知り、徐々に移行。
クエン酸や純石けん(無添加石けん)などとともに、日々の掃除に欠かせないアイテムとなっています。

重曹は、虫刺されにも使える。
使い方もほぼ定番化していたので、久しぶりに重曹関連の本↓ を購入してみました。
(自分がまだ知らない、何か新しい用途や使い方を知りたくて)
すでに実践している重曹の使い方ももちろん紹介されていましたが、聞いたことはあっても、まだ試したことのない内容も多く。
今後、新たに取り入れていけたらと思います。
そして、今回読んだ本の中で、個人的に一番タイムリーだと思ったのが、「重曹が虫刺され対策になる」という内容でした。
重曹と言えば、主に消臭と油汚れ(掃除)に効果があり、実際それらの使い方しか知らなかったので。
重曹クリームの作り方。(重曹で虫刺され対策)
本の一部を簡単にまとめてみます。
□ これは著者も知らなかった使い方で、山歩きやハイキングが趣味の知人から聞いたというもの。
□ その知人は、山歩きに重曹を持参し、蚊に刺されたら皮膚にすりこむ、という使い方を教えてくれた。
(殺虫・防虫スプレーなどは使わず。長袖で虫刺され予防し、それでも刺された時用に重曹を持ち歩いていたそう)
□ 蚊の唾液は酸性で、重曹はアルカリ性だから、重曹で蚊の唾液を中和する、という考え方に基づいて行っている使い方。
・・・
他に詳しい化学的な説明は書かれていませんでしたが、重曹を掃除に使う時も、酸性の油汚れをアルカリ性の重曹で中和して落とす、というものなので。
蚊の唾液が酸性なら、確かに重曹は効き目がありそうです。

重曹は粉状で、そのまま皮膚に塗るのは難しかったため、著者はグリセリンを混ぜて使用していたそうです。
(ちなみに、著者のお子様が小さかった頃アトピーで、市販のかゆみ止めが合わなかったそう。
この重曹で作ったクリームにしたら、痛がったりかきむしることも少なくなり、小学校高学年になる頃まで、虫刺されには重曹クリームを使っていたとのこと)
◆虫さされ用重曹クリーム
・用意するもの
重曹(パウダー状のものがおすすめ) 小さじ1
グリセリン 小さじ2分の1~1
ペパーミントのエッセンシャルオイル 1滴・作り方/使い方
『重曹 超簡単ナチュラル暮らし』
① 密閉容器にグリセリンを入れます。
② ①にエッセンシャルオイルをたらします。
③ ②と重曹をよくまぜ合わせます。
④ 必要に応じてさされたところに適量をすりつけます。
⑤ 保存はふたをして。1週間から10日を目安に使い切ります。
注意点として。
市販されている重曹には、下記の3つの種類があり。
肌に重曹を使う時は、【1】か【2】がよいそうです。
【1】薬として薬局やドラッグストアが扱っている日本薬局方のもの。
【2】食品売り場などで手に入る食品添加物。
【3】掃除用として売られている工業用。
(※1と2は、口に入っても安全なもの。3は、食べられないもの。それ以外はどの重曹も機能に変わりはないとのこと)
自身の虫刺されに使ったら、かゆみがおさまった。
こういうとき、「運よく」とは言わないと思いますが。
この本で重曹クリームのことを知った翌日、いつの間にかあった虫刺されを足に発見。しかもけっこう腫れてかゆみも強い。
あまりにタイムリーだったので、早速、本を参考に「虫刺され用、重曹クリーム」を作って、患部に塗ってみました。
今回は、ごく単純に「重曹+植物オイル」で、重曹のペーストを作りました。
重曹がオイルを吸い込むので、様子を見ながら皮膚に塗りやすい硬さにしていくとよいと思います。
・・・
(グリセリンは持っていなかったので、手持ちの植物オイル(ホホバオイル)を代わりに使用。
ペパーミントのエッセンシャルオイルの代わりに、この夏も大活躍のハッカ油を混ぜてみようと思いましたが。
純粋に重曹だけでの効果を知りたかったので、今回は、ハッカ油を入れずに試してみました。
ちなみに、ほどよい小さな密閉容器の予備がなかったので、ラップを適度な大きさに広げカットし、3重くらいに重ねた上で重曹のペーストを作りました。
ラップの上からもみ込みながら混ぜるので手も汚れず、使用後はラップを上部でまとめて口をねじり、ゴムで留めておくと、わりと密閉状態になります。
少量なら、ひとまずこれで対応可能)
重曹クリームを塗ってみた感想。
・刺されたところが足だったので、比較的塗りやすかった。
(衣類もこすれにくい場所だったので、初めて重曹クリームを使うには試しやすかったかも)
・すでに赤みが広がりはじめていたので、患部とその周辺にも、広めに軽く塗ってみた。ぽんぽんと薄く置くかんじに。
・重曹は研磨剤としての働きもあるため、皮膚をあまり強くこするとあとで痛くなりそうと思ったので、軽めの圧で。
・この重曹クリームを塗る直前まで、結構なかゆみがあった。けれど、塗ったあとは夜まで何事もなく(かゆみも痛みもない)、かなり感激。
(夜、お風呂で流すまでに、塗り直しは1度だけ)
・市販の虫刺され用塗り薬でも、途中で何度もかゆくなることもあったので、この重曹クリームの持続力はなかなかすごいのかも。
(以前は、よくかゆみ止めパッチを使っていたが、ある時なぜかパッチでかぶれてしまい、それから使用を控えていた)
・乾いてくると少し重曹の白い粉が浮いてくるので、そのあたりは市販の虫刺されの薬とは異なる部分。
・粉っぽさは、塗る場所によっては気になるかも。その際は、ウエットティッシュなどで拭き取り、再塗布したりすれば、それなりに対応可能。
(衣類に多少の重曹が付いても、洗濯すれば大丈夫そう)
・全体的には大きな問題もなく、個人的には一定の効果を感じた。
・・・
蚊などの虫刺されあとというのは、かゆいのでかく→ かいたあとにヒリヒリ痛くなる、といったパターンも多く、なかなかやっかいです。
それなのに、この重曹クリームのおかげで、1日中何も感じることなく過ごせたのは、精神的にもとても楽で助かりました。
(虫刺されひとつで、いらいらしたり集中力がなくなることもあるので)
あとは重曹クリームをしばらく続けて、虫刺されあとの具合や回復の様子を見ていこうと思います。
(*皮膚への影響は人それぞれなので、何事も一概には言えませんが。少しでも自身の肌に合った、安心・安全な重曹の使い方を知っておくと便利ですね)
今回は、虫刺されに、初めて「重曹クリーム」で対処してみた様子と感想でした。
重曹の違った新しい活用方法があればと思い、何となく気になって読んでみた本。
夏というまさに必要な時期に、思いがけずよい方法(虫刺されケア、対策)を知ることができてよかったです。
(重曹と言えば、消臭と掃除、と思っていた私にはうれしい収穫)
まだまだ暑い日が続くので、自作の虫除けスプレーと虫刺され用重曹クリームのお世話になる機会は結構ありそうです。
・汗もニオイも虫除けも、このアイテムの兼用ですっきり。(◆追記)
虫刺されあとに、初めて使ってみた自作の重曹クリーム。
その後、痒みがぶり返したり変に患部が広がったりということもなく、きれいに治りました。これにはちょっと感激です。
(3~4日間ほど、1日に1回重曹クリームを塗る程度でしたが、とにかく痒みが出ないのでその後は放置していたら、治っていました)
普段は、虫に刺にされると、市販の薬を使用しても痒みがぶり返したり、(体質的なものなのか)膿んで広がってしまったりということがよくあります。
今回はそれらが一切なく、気づいたら消えていました。
蚊以外にも色々あるので、どんな虫刺されにも使えるわけではないにしても。
「虫刺されケア」のひとつとして、覚えておくと便利かもしれませんね。
・今年の虫除け・虫刺されケア。重曹、ハッカ油、ワセリン・・で乗り切る。