心のバランスを崩してしまうのは、言語化できないさまざまな不安や恐れが、ひそんでいるせいかも。日常生活の中の不足や過剰に向き合うことが、改善のきっかけになりそうです。
物が多すぎて部屋が片づかない
買い物依存
暴飲暴食
睡眠不足
など。
誰にでも思い当たりそうな「不足」や「過剰」は、心のバランスを崩してしまったことで起きているのかも。
自身の生活を観察し、不安な気持ちを見つめることで、改善できることもありそうです。
【色彩心理】心のバランスを改善するには。
■「色」の心理学を用いて、うまく言葉で説明できない何かを、探ってみる。
心のバランスを取り戻すために、下記のような本を参考に、「色」を活用してみるのも有効な方法だと思います。

不足や過剰に向き合う。
心のバランスを改善するために、【色彩 = 色の意味】を活用してみるのもよいなと思う理由は。
・ネガティブな感情が絡み合っているときに、それを明確に言語化するのは、とても難しいから。
・なぜ不足を感じるのか、なぜ過剰になってしまうのか。そういうあいまいな部分にも、色の意味を用いることで、根底にある気持ちと向き合いやすくなることもあるから。
・焦らずに、ゆっくりと心を改善していける方法のひとつだと思うから。
「色彩」で、普段は気づかない感情・心理を探ってみる。
先の本の著者は、フランスのブランド(シャネル)の日本法人に長年勤務。現在は、色彩心理の専門家として起業し活動されている方です。
仕事にやりがいは感じつつも、どこかで満足できず。気づけば、買い物依存に陥り、部屋は物であふれかえっていたそう。
以前から関心のあった色彩について学んだことから、自身の葛藤(~すべき/~したい。相反する感情)に気づいたといいます。その後退職し、色彩心理の道で独立。
(引用)
家に帰ると多すぎるモノにエネルギーを吸い取られ、疲弊する毎日です。意識していなくても潜在意識は常に働いて、溢れるモノたちを認識していて疲れるのです。見るたびに「お金を使い過ぎてしまった罪悪感」にもさいなまれ続けます。
「色」は、うまく言語化できない感情を教えてくれる。
最初のほうに出てくる「12種類のぬり絵」。この中から、今の自分のイメージ(直感)に一番近いものを選ぶ作業があり、あとからの解説もとても興味深いです。今の自分を客観的に見るよい機会にも。
その後、18色の「色彩心理」についても、それぞれの色が持つ意味など解説があります。
(色の意味には、よいわるいということではなく、ポジティブとネガティブな側面があるなど)
色の好みが比較的一定している人もいれば、頻繁に変わる人もいると思います。
それぞれのタイミングで色の意味を読み返してみると、日々の生活や人生の変化にも、気づきやすくなるかもしれませんね。
(個人的にも、一定期間置いてまた読んでみると、意外な変化を感じたりして面白いです)
潜在意識に隠れた本当の望みに近づく。
□ 人が自分でわかる意識(顕在意識)の部分は、0.5~1割程度。
□ 人が自分で気づいていない無意識(潜在意識・深層心理)の部分は、9割以上。
人は自分でコントロールできない意識の部分が、大半を占めるそうです。
それを知ると、例えばモヤモヤしたりイライラしたり、なぜか言葉でうまく言い表せない感情があっても、ごく自然なことだと捉えることも可能に。
人がある色に惹きつけられる大きな理由は、その色のイメージ・意味が自分の気持ちにマッチしているからです。その時の心と身体に必要な色を無意識に選んでいます。
「そのイメージに包まれている時、気持ちを代わりに語ってくれる色」に惹かれることもあれば、「その色のイメージが足りなくて、求めている時」に惹かれることもあります。
少し辛いこともありますが、自分のタイミングで、ネガティブな感情とも向き合いましょう。心を解放し、自分のすべてを受け入れてから、ポジティブな色のイメージ効果を取り入れていきたいのです。
「色彩」という、言葉以外の方法での有効性について、個人的には下記のことを特に感じています。(もちろん、人によって他にもさまざまなメリットがありそうですね)
・自分への理解を深めたり、自身を受け入れるためのきっかけにもなる。
・今の自分がどのようなバランスになっているのか(不足ぎみ、あるいは過剰ぎみ)を知ることもできる。

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今回は、心のバランスを改善するための「色彩心理」についてでした。
「色」に着目してみることで、自身の心理だけでなく、家族・友人・周囲の人の心の状態に気づかせてくれることもあるかもしれません。
部屋を片づけられない、なぜか買い過ぎてしまう、物を捨てられない、食べ過ぎ・飲み過ぎ、気力がわかない、眠れない、心配し過ぎ、つい無理をしてしまう、、等々。
もしも、原因がわからない、言語化できない感情を抱えていたら、ちょっとだけ「色」の力を借りてみては。
自分の中の不足や過剰と向き合い、心のバランスを取り戻すことができれば、少しずつでも生きやすくなると感じています。