片づけたいのに物を減らせない・・と思ったら。できるだけ具体的に「終わり」をイメージしてみるのも、なかなか効果的です。
片づけにもいろいろな段階があり、人それぞれの考えもあるので、一概には言えませんが。
「おわり」を考えてみることは、個人的には、わりと建設的なことだと思ったりします。
【減らす方法】部屋の荷物を減らすには。
現状維持ではなく、少しでも物を減らしていきたいと考えているなら、下記の2つは大事だなと思います。
1. 片づけが終わったあとの部屋の状態、心の状態をイメージしてみる。
2. 人生の終わりに、どういう部屋の状態と、どういう心の状態でいたいか、イメージしてみる。
(今の年齢や世代によっても、イメージの仕方は異なると思うので、できる範囲で具体的に想像してみるのがよいかと)
「終わり」をイメージするメリット。
2つの終わりをイメージすることが有効な理由は、下記のようなメリットがあると思うからです。
1.⇒ 具体的な片づけのゴールを確認することで、途中の迷いや挫折も、防ぎやすくなるから。
(片づけ中は、選択と決断の連続で、気づかないうちに心身の疲労が溜まるので。自分なりの指針があると、安心感にもつながる)
2.⇒ 物を減らしたり、すっきりした部屋にしておくことは、晩年こそ大事。片づけておくことも、小さな社会貢献になると思うから。
(年々、人口は減少し、空き家やゴミ屋敷(汚部屋)の問題も増えている様子。
自分がいなくなったあとをお願いする家族や、専門業者さんなどの立場になって、最小限の手間で済むように考えてみるのも、必要な視点)
自分にとって快適と思える状態の「基準」を持っておく。
若い世代だと、なかなか人生の終わりまでイメージしづらいと思いますが、私同様に中年期以降なら、わりと想像もしやすいかも。
(あと、親世代が抱える、片づけのマイナス要因を見ていたりすると。自分の場合にあてはめて、対策や改善を考えることもできますね)
ちなみに、例のひとつとして。個人的なイメージは、こんなかんじです。
1.→ 基本的には、自分が持っている物の「種類」や「数」を、把握できるくらいにおさめておけることが目標。
物の多さで気が滅入るようなことがなく、明るくおだやかな気持ちで過ごしていたい。
(今は、片づいた状態をキープしつつ。年を追うごとに、物の新陳代謝をさらに意識していくつもり)
2.→ もし平均寿命くらい長く生きていたら、晩年は、よりすっきりした部屋と心を保っていることが理想。清潔感も、さらに大切に考える。
(物の量としては、主要な家具や家電を除き、クローゼットや押し入れにおさまるようなイメージ。
いつ終わりがきてもよいと思えるように、清々しい心でいたい)

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荷物が減らない、物を捨てられない、そんな気持ちになったときは。
片づけの終わりや、人生の終わりといったものを、具体的にイメージしてみることも有効なのではという内容でした。
より俯瞰してものごとを見たり、自分の生き方とも向き合うことになったりして、思いがけずあらたな視点が持てることもあると思います。
目の前の、物質的な物だけにとらわれず。少し時間をかけて、内面に向き合ってみると。
あれもこれも手放せないような気持ち、頭や心の中の混乱も、少しは静まって。本当に大切なことは、それほど多くはないのかもと思えたり。
片づけの進め方にも、また変化が出てくるかもしれませんね。