なぜ「片づけたくなった」のか。片づけのきっかけと意識の変遷。

「片づけ」に意識が向くようになった様々なきっかけと、片づけに対する意識の変遷を振り返りつつ、現状や今後の片づけについて書きます。

 

ものすごく大きな括りで考えると、片づけのことを考え始めたり、実際に行動するようになったのは、10年程前くらいからだったと思います。

 

片づけのきっかけについては、ひとつではなく、時間の経過とともに様々なポイントがありました。それについてまとめてみます。

 

① 実家に行ったときに、なにげなく手を付けた片づけ。
② 2011年の震災。
③ 断捨離、ときめく片づけなどの片づけブーム。

 

特にこれらが片づけの大きなきっかけになっていて、実際にかなり意識的に集中して片づけたのは、③の後から。それぞれ振り返ってみます。

 

① 実家にある物の多さと、自分の体力を意識するようになる。

記憶の中では、ざっくりと10年くらい前のこと。比較的実家に行きやすい距離に住んでいて、たまに立ち寄っていました。昔自分が使っていた部屋がなんとなく気になりだし、多少残っていた私物を片づけて処分しようと思い始め、手を付けようと思ったところ。
しばらく見ないうちに、2部屋がほぼ納戸状態になっていることを知りました。

 

押し入れ、天袋、タンス、クローゼット、本棚、、。
ものすごい量の様々なアイテムが、整理されることなくぎゅうぎゅうに押し込まれているのを見て、かなり呆然としましたが、意を決して片づけに取り掛かりました。

 

当然、1度や2度の片づけで済むはずもなく、断続的に通って何度も行うことに。段階を追って少しずつ不要な物を捨て、それなりに落ち着くまでには、足掛け3年近くになっていたように思います。

 

片づけは、なぜかほぼひとりで行いました。自分の忘れていた物がまだ多くあるのかと思って取り掛かりましたが、フタを開けてみれば、親たちのものが大半でした。

 

私が判断できない物はまとめておき、また次回親に聞いてから仕分けたり処分したり、そんなことを延々と繰り返し。図らずも、片づけには、想像以上に体力と精神力が必要なことを、体験として強く実感することになりました。

 

いつかは親が亡くなって親の家を整理するときは、誰にでもやってくる、、。頭ではわかっていても、どこかでまだ先のことだと思っていました。
けれど、この断続的な片づけ経験を通して、強く思ったこと。
それは、こんなに大変なことを自分自身も歳を取った時に、できるだろうか → できる気がしない → 早いうちになんとかした方がよいのでは
そんな現実的な感情を、初めて自覚したのです。

 

もし親がそれなりに元気で、日本人の平均寿命かそれ以上に生きられればそれは喜ばしいこと。一方で、その頃には私も50代60代といった年齢になっているはず。

 

その時でも、体力や気力を奪われ、とても楽しい片づけとはいえなかったのに、60代さらには70代となった自分が、再び同じような片づけをすることが、まったく想像できなかったのです。

 

その当時はもちろん、今のような片づけブームはなかったし、何かしらの指南書を探そうということも思い浮かばず、ただただ、自己流の片づけを繰り返し、片づけることの大変さに圧倒されるばかりでした。

 

けれど、この時期の体験が自分の中に大きく残り、漠然とではあるものの、「体力のあるうちに、自分の物も親の物も、できるだけすっきりさせた方がいいのでは」と、たびたび考えるきっかけになっていたのだと思います。

② 2011年の震災で、物に対する執着に変化が。

この震災により、直接的に間接的に、物質的にも精神的にも、多くの人が影響を受けました。私のいた地域でも、流通のストップや計画停電など、様々なことが起こりました。

 

多くの混乱も時間の経過とともに変化していきましたが、感じたくなくても感じてしまう無常観は、やはり人の思考に強制的な変更を加えるものなのかもしれません。

 

震災後から、特に意識するようになったのは、「自分の耐性」でした。

日々を快適に暮らすことは、昔もこれからも、当然人々にとって大切なことではあるけれど。様々な状況に耐えられたり、さして大変だと思わなかったり、物がなくても平気だったり、それなりに適応できたり、、。
よい意味で原始的で強い心を持つことに、意識が向かうようになった気がします。

 

・エアコンや暖房なしで過ごす日 (夏はうちわや保冷剤等を駆使し、冬は室内でもカイロと厚着で)

・あまり食べない日 (1日、お茶など水分程度とか、簡単なおにぎりや乾パン程度で過ごしてみる)

・水の使い方を気を付ける日 (コンロで沸かした湯や、少ない水で風呂を済ませるなど)

 

あまり意味はないかもしれませんが、震災から時間が経った今も、時々こんなふうに過ごしてみたりします。(直後の時は、特に電気に関して様々な気をつかっていました)

 

お風呂に入れないことの耐性は、かなり低いことも自覚するようになりました。

物に対しても、以前持っていたような執着はずいぶん薄れ、兼用したりすっきりさせることに、関心が向いたり心地よく感じるように変化したり。

仮に物がなくても、快適でなくてもある程度大丈夫な自分を知っておくことは、気持ちを軽く強くしてくれる気がします。

 

そんなふうに、物に関してだけでなく、気付かないうちに精神面の片づけをするきっかけになっていたと思います。

③ 片づけブームの影響で、物を減らすことに熱中する。

本の出版はもう5年以上前でしょうか。やましたひでこさんの「断捨離」、近藤麻理恵(こんまり)さんの「人生がときめく片づけの魔法」は、多くの人が関心を寄せました。

少し遅れながら、私もこの片づけブームのおかげで、片づけに向き合い始めたひとりです。

様々なメディアの影響で、片づけがちょっと楽しそうなものに見えてきて、少しずつ片づけ関連の本を読むようになっていきました。

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片づけなのに、なぜかわくわく感を抱かせてくれて、特に心を動かされた、こんまりさんの片づけ方法をメインに片づけを開始。

断続的な片づけだったので、トータルの期間としては2年近く経っていましたが、集中した作業としては数ヵ月でしょうか。どうにか身のまわりをすっきりさせることができました。

(まだリバウンドはしていませんが、油断大敵と思っているので、今もキープすることや、よりよい片づけや整理の工夫と実践を意識しつつ続けています)

 

こんなに「片づけ」のことばかり考えていた時期は、これまでの人生の中ではじめてのこと。
もちろん紆余曲折ありましたが、片づけに向き合うこと、実行することの大切さを実感する体験となり、片づけに対する意識を変える、大きなきっかけになりました。

 

片づけの現状と、これから。

本当にたくさんの物を手放す、捨てるというのは、振り返ってみてもやはり大変な作業でした。

 

片づける前(捨てる前)は、とにかく物を減らしてすっきりしたい願望が強かったのですが、一方で、物が少なくなったあとで、実際どんな心理状態になるのか、想像ができない部分もありました。

ものすごくすっきりするのか、捨てたことに対する後悔が襲ってくるのか、片づけの最中も、期待と不安が拮抗している時期もありましたが。

 

結果としては、「片づけられて本当によかった。」、これに尽きます。

(幸い、今も大きな後悔や未練を感じたことはなく、持っていたもの・処分したものを思い出すのも難しいくらい。。)

 

たくさんの好きな物に囲まれて暮らすことも、少数精鋭の好きな物と一緒に生活することも、その人に合っていて幸せなら、正直なところどちらでもよいと個人的には思っています。

 

私の場合は、片づけに対して体力・気力のあるうちに、こういう経験ができたことをラッキーに思っていて、物を減らすことが今の自分に合っていたのでしょう。

 

今後についても、(何かのきっかけで、180度また考え方が変わらない限りは)年齢とともに、使いやすいものを選び直したり、よりコンパクトに暮らす方向にシフトしていけたらと考えています。

 

片づけることや所有することに費やしてきた時間とエネルギーは、もっと他のことに使いたいので。

 

物質面でも精神面でも、自ら複雑にしてきた物事を、ひも解くというか、ほぐしてシンプルにしていくことを楽しみたいと思っています。

 

・・・・・

今回は、自分の「片づけ」のきっかけや、意識の移り変わりを振り返ってみました。

これから片づけを開始しようとして気が重くなっていたり、渦中にいて悩んでいる方も、なぜ片づけたいのか、本当に片づけたいと思っているのか、そこまで片づける必要があるのか、など色々自問してみては。
(私も片づけ期間中は、こんなことを頻繁に考えていました)

 

自分の本当の意識を探ってみたり、目指すゴールを想像してみると、意外と客観的になれてよいものです。

 

多くの物を手放しすっきり身軽に暮らせることを、10年前には考えもしていなかったので、10年後は、案外また違ったアイデアが登場して、それを採用していたりするのでしょうか。。

 

あまりに先のことはわからないけれど。今は物事をコンパクトにしていくことに楽しさと魅力を感じているので、身のまわりも心の中も、すっきりと心地よくいられる暮らし方を、これからも探っていこうと思います。

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