ものごとを「シンプルに考える」というのは、意外と難しい・・。
けれど、「選択や決断」の力をつける練習をすれば、少しずつシンプルな思考に近づいていけそうです。
迷ったら、シンプルに考える。
迷いを減らし、ものごとをシンプルに考えられるようにするには。
■ 「選択と決断」を繰り返し、その精度を上げていくことが大事。
(自分なりの基準を作っていくこと)
シンプルな考え方は、日々の練習で身に付ける。
「選択と決断」の精度が上がれば、自身にとって後悔が少なく、心地よくいられる思考が身に付いてくると思うからです。
とはいえ、常に「シンプルに考える」ことは、口で言うほど容易ではないのかも。
これは、何年かの「片づけ」を通して実感したことです。
シンプルにものごとを考えられないのは、「選択と決断」の力が弱いことも原因のひとつ。
(ずっと迷い続けたり先延ばしにしていると、頭と心の中では、どんどん事態が複雑化していくばかり)
「選択と決断」の力をつけることができれば、余計な複雑化を防ぎ、もっとすっきりと考えられるようになると思います。
だからこそ。まずは、片づけや、日常生活のささいなことで、「選択と決断」を繰り返し、そのプロセスを積み重ねることが大事。
いきなり、「迷ったらシンプルに考える」というのはハードルが高くても。
日々の練習で、「シンプル思考」を身に付けていくことは可能になります。
シンプル思考の練習。
個人的には、片づけのおかげで「選択」「決断」が、以前よりスムーズにできるようになりました。
考え方も、むやみに複雑化しなくなったと感じています。
↓こちらは以前買った本で、最近寝る前に、また読み返しています。
(内容は1~100までわかりやすく区切られ、短くまとめられているので読みやすく。その日に気になった項目を開いてみたり)

片づけだけでなく、日常生活のさまざまな場面で、「選択と決断」の力を高め、「シンプル思考」を身に付けるための練習機会は、たくさんあると。あらためて気づきます。
45 シンプルに考える
(中略)
そう、迷ったら、シンプルに考えるのが一番ということです。(中略)
あれもこれもと手を広げず、ひとつのことに心を集中させていく。そうすればこそ、充実感や満足感が味わえる。もちろん、最初から「オムハヤシ」が食べたかったのなら、それを貫くことが心の満足につながるのですよ。
上記は、著者の知人の小さなエピソードと交えて、そこからの学びを解説されたものです。
(オムライスを食べたくて洋食屋さんに入ったところ、美味しそうなハヤシライスもあり迷う
→ オムハヤシなるメニューを見つけて注文してみるが
→ 中途半端な味で、満足には至らず
→ どちらか一方にすればよかったと反省した
、という話)
こんなふうに他愛もないことは、私を含め多くの人が経験していると思います。
ごく日常にありがちな場面での、ちょっとした迷い 。(カフェやランチのメニュー選び、毎日着る服選び、買い物での迷い、等々)
暮らしの中の小さな選択も、人生の中の重要な決断も。根本的なところの考え方は、実は、いずれもそう変わらないのかもしれませんね。
日常の簡単なところから、「選択と決断」の練習を繰り返す。
常に自身の決断に躊躇がなかったり、もともと迷いが少ないという人もいると思います。
一方で、選択と決断に時間がかかる、堂々巡りが多いという人もいます。
(私も一時期こうした状況にはまっていましたが、今はぐっと減りました。時間をかけて片づけに向き合うことで、変化したと感じます)
迷いが多い、シンプルな考え方ができない場合は、実は自分のことや本心をよくわかっていなかったりします。
・思うことをいくら紙に書き出しても、自分の本心が見えない場合。
→ 家族や周囲の人が納得する考え方に、自分を同調させていることがある。自分の軸がなくなっていることにも気づいていない。
昔の自分を分析すると、上記のかんじです。
気持ちが焦ったり混乱していているときに、考えをまとめようとしたり紙に書き出したりしても、思うほどの効果が得られなかったり。
(もちろん、書き出すことのメリットも建設的な面も多いです。ただ、行動や体験が足りない部分も)
なので、小さく簡単なところから、行動をともなう「選択と決断」を繰り返す練習をすると、より効果的。
その結果として、あるときふと、以前りずっとシンプルな考え方をしていることに気づいたりします。
例えば。
□ 片づけの場合= 捨てる/残すの選択を、一定期間続けてみる。(毎日少しずつでOK)
□ 買い物の場合= 自身の買い物行動を、一定期間よく観察(記録)する。
どういうときに迷い、どんなときに後悔しているのか、どんな場合に満足感や心地よさを感じるのか、等々。
さまざまな気づきによって、後悔の少ない選択と決断を真剣に考えたり、自分なりの法則を見つけたりします。
上記はほんの一例。なので、自身の生活スタイル合わせて、【選択と決断の練習】を意識的にしてみると、けっこう面白いと思います。

まとめると。 「迷ったらシンプルに考える」は、大小たくさんの「選択と決断」の練習のうえに成り立っている、という内容でした。
大きな迷いが片づかないときは、小さなところからちょっとずつ練習を重ねていくのがよさそうですね。
(前述の本の例にあったように、満足のいくランチメニューを選択できるようにするなど)
個人的に、わりとシンプルに考えられている、「よい選択/決断」ができていると感じられる目安はこんなことです。
・気持ちに不快感や抵抗がない。
・その選択によってほっとした気分になれる。
・なんとなく心地がよい、うれしい。
(反対に、迷った末に複雑に無理やり理由をつけて何かを決めたときは、気持ちの重さや苦しさが長引きます)
それぞれが思う自分の感覚(基準)を、ないがしろにせず大事にする。
それを心掛けるだけでも、シンプルに考えることは、ずっとスムーズになり。けして難しいものではなくなっていきそうですね。