思考・感情・行動・習慣

【無言実行】行動できない悩みを改善するには。(ハードルは低く、ラクに)

何か行動を起こそうとするときに、つい、人の意見や反応が気になってしまう。。 そんな場合は、「無言実行」がおすすめかも。



何か新しいことを始めようとしたときにありがちなのが、下記のようなことだと思います。

・さまざまなことを理由に、なかなか一歩を踏み出せない

・行動が止まってしまう


そんな困りごとを解決する一助になりそうと思ったのが、こちらの本。



基本的には、これからや今の世の中に適応した「働き方」について書かれたものです。

(最近のことはよく知らなかったのですが、芸人である著者のヒロシさんは、近年、YouTubeのソロキャップ動画で人気になり、さらに活躍の場を広げている様子。その紆余曲折や、著者の哲学も垣間見える内容)

なかでも印象に残ったことのひとつが、「無言実行」について。

働き方のことだけに留まらず。

人生のさまざまな場面で、立ち止まりがちになる行動を変えていくためのヒントになりそうです。


【無言実行】行動できない悩みを改善するには。


行動できない悩みを改善するためには。

■「無言実行」は、とても有効な選択肢のひとつになる。


有言実行や不言実行というのは、よく聞いたりすると思います。

一方で、著者がおすすめするのは【無言実行】

それは、「誰にも言わず、こっそり何かを始めること」だそうです。

(不言も無言も同じように感じますが、微妙なニュアンスの違いがあるかも。個人的には「無言」のほうが、よりこっそり感があって、気軽かつ楽しそうなイメージ)


(引用)

僕は無言実行でこっそりやる。ダメだったらこっそりフェードアウトする。こうすれば何かを始めることのハードルがうんと低くなる。いかにすればラクに行動を起こせるかが大切だ。だって行動を起こさないことには何も始まらないのだから。


誰にも言わずに何かを始めるのがよい理由。


「無言実行」が、便利かつ有効な理由としては、下記のことが考えられます。


・これから行動する内容を、誰かに知らせたり宣言する必要もなく、気楽にスタートできるから。

・うまくいってもいかなくても、ダメージを最小限にできるから。

・次の行動へも、気軽に移行していけるから。


(無言で何かを実行して、社会的に問題になることや他の人に対して重大な支障が出るようなことは別ですが)

本書としては、ごく普通に、個人の興味に従って、好きなことやりたいことを行動に移すことを前提としているので。

基本的には、「無言実行」できることは、誰にでも何かしらあるのではと思います。

そして、「無言実行」というのは、日常のさまざまな行動に応用できそうです。


・・・

上記以外にも、これからの働き方の選択肢のひとつとして、いろいろとあげられています。

・好きなこと関心のあることの中からタネ蒔きすること

・SNSで発信すること

・意思決定がしやすい少人数で動くこと

など。


行動できなくなる原因(自己嫌悪、人の目や意見)を減らして、気軽に実行できるようにする。


なぜ行動できなくなるのか。

原因として、自信がない、失敗が怖い、完璧主義、考えすぎてしまう、誰かに批判されるのが不安、、などほかにもいろいろあると思います。

そして、よく考えてみると、自分の中の本心より、他者の目が入ることによって、行動できなくなることがかなり多いことにも気づきます。


下記を例に考えてみます。

1. 部屋を片づけてすっきりしたい

2. ダイエットをしたい

3. 資格を取りたい


仮に、これらの行動を取ろうとした場合、他の人の言動が、自身の行動を阻むことは、けっこうありがちです。


1. 「片づけると言ったわりに、たいして進んでいない」と家族に指摘され、意気消沈。行動が止まってしまう。

→ もし「無言実行」していたら。

自分の中だけで承知して、できるときに片づけをしていればOK。士気が下がるような指摘もされない。断続的にでも片づけて、結果としてきれいな部屋になっていたかも。


2. 〇ヵ月で〇kgやせると友人にダイエット宣言したのに、3日しか続かなかった。友人にも苦笑され、自己嫌悪に陥ってやめてしまう。

→ もし「無言実行」していたら。

3日続いて3日うまくできない日があっても、投げやりにならずに、またその後ゆるゆる継続。時間はかかっても、結果として減量できていたかも。


3. 〇〇の資格を取ると職場の人に話したのに、実際勉強を始めてみたら、それほど興味のある内容ではなかった。やる気がでない。飽きっぽいと指摘されそう・・。

→ もし「無言実行」していたら。

違うなと思ったことは即座にやめて、他に興味のある勉強にシフト。結果として、本当に取りたい資格が取得できていたかも。

、、等々。


上記はわかりやすい例えですが、人に話したために余計な指摘を受けたり、引っ込みがつかなくなって困った結果、行動が停滞してしまったり・・。

私を含め、似たような経験をしたことのある人も多いのでは。


・・・

有言実行のように、人に話したり宣言することのメリットはもちろんあると思います。

一方で、そういうスタイルが合わない人もいるはず。

なので、自身の性格などを考慮して無理をせず。(余計な負荷も、自己嫌悪も不要)

自分が、ラクな気持ちで行動しやすくなる方法を取っていくことが、いちばん大事だと思います。


「無言実行」のメリット。

・トータル的に、行動へのハードルを下げられる。

・人の意見に左右されにくい。

・ゆえに、休む(さぼる)ことがあっても、気持ちの立て直しもしやすい。

・自分なりのペースで進めばよいので、継続しやすい。

・何か違うと思ったときに、方向転換も容易。


人に言わずに行動を起こすメリットは、思った以上に大きいのかもしれませんね。



**

というわけで。今回は、(有言実行も素敵だけれど)「無言実行」というスタイルもかなり有効なのでは、という内容でした。


気軽に始める。合わなければ他のことをする。これを繰り返し、熱中できるものがあれば、そのまま続けてみる。

こんなふうに、できそうなことから行動しているうちに、難しそうなハードルも臆せず超えられるようになっていくのかもしれませんね。


「無言実行」という選択肢を知っておくだけでも、人の行動の仕方は、ずいぶん変わってくるように思います。



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